パソコンのセキュリティーを上げよう1
ルーターを使ってインターネットをしている方も多いはず。ルーターを入れるとプライベートIPにより
インターネットに接続されるため自ずとセキュリティーも上がる。しかしインターネットの接続に使われる
TCP/IPを使って家庭内LANも構築しているとなると、ちょっとセキュリティーの面で劣る点が出てくる。
そこで、インターネットプロトコルTCP/IPとは別に家庭内LAN構築は別のプロトコルで行う事をお勧め
する。別のプロトコルと言うのがNetBEUIである。つまり家庭内LANでは別のプロトコルを使うことにより
外部からの侵入を防ぐのである。NetBEUIはLAN構築でWindows95/NTの頃は標準で使われていた
プロトコルであるがWindows98移行時にTCP/IPに変更されたものである。NetBEUIは大規模なネットワークには
向かないプロトコルであるが、NetBEUI自体標準でルーターを超えることが出来ないプロトコルなので、家庭内LAN等
小規模なLAN構築では自ずとセキュリティーも高まる。Windows 2000までは標準でインストール可能であった
プロトコルであるが、Windows XP になってサポートされなくなってしまった。家庭内でOSの異なる場合Windows
XPだけが
家庭内LANに組み込めないのである。このWindows XPにおけるNetBEUIであるが、組み込めないのではなく
付属のWindows CD-ROMより任意に組み込むように仕様変更されただけなのである。その組み込み方を説明しよう。
@NetBEUIプロトコルは、Windows XPのインストールCD-ROM中の「\VALUEADD\MSFT\NET\NETBEUI」
フォルダに用意されている。まず最初に、この中にある「NETNBF.INF」というファイルを「%SystemRoot%\INF」
というフォルダへ、「NBF.SYS」というファイルを「%SystemRoot%\System32\Drivers」というフォルダへ、
それぞれコピーしておく。「%SystemRoot%」はWindows XPがインストールされているフォルダで、
デフォルトでは「C:\Windows」である。エクスプローラでコピーしてもよいし、[スタート]メニューの
[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[コマンド プロンプト]上でCOPYコマンドを使ってもよい。
ANetBEUIプロトコルの組み込みは、ネットワークのプロパティーより行う。
Bローカルエリア接続のプロパティーを出してインストールを行う
Cプロトコルの追加
DNetBEUIプロトコルの選択
Eここで忘れてはいけないのが、プロトコルの選択を行うことである。「マイネットワーク」「プロパティー」「詳細設定」「詳細設定」
により以下の画面が呼び出せる。ここで、Micorosoft ネットワーク用ファイルとプリンター共有、Microsoftネットワーククライアント
からインターネットプロトコル(TCP/IP)のチェックを外す。これによりファイル共有等はNetBEUIのみを使うことが出来る。
この設定はもちろん家庭内LANのPCすべてに対して行う必要がある。
先にも記述したように、NetBEUIプロトコルは物理的にルーターを超えることが出来ないため、外部からファイル
共有を覗くことは不可能となるのである。これ一つでかなりのセキュリティー向上が望める。拠点間をルーターで
結ぶような大規模ネットワークでは使えないが、完全に孤立したネットワークでインターネットを行っている
会社等でもかなり有効な手段である。是非お勧めする。
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